楽しく便利に

日々、楽しく便利に暮らせる方法について書いていきます。

避難所運営に必要なもの

先日、「避難所運営担い手講座」というものに参加した。

災害対策にかかる様々な知識に関する座学、HUGという避難所運営を疑似体験をするカードゲーム体験、実際に体育館に宿泊、その後、役割分担を行い、実際に避難者を受け入れるシュミレーションを体験するというプログラムだった。

このプログラムを通じ、一番感じたことは、普段(平時)からの関係が最も重要であるということ。

「避難所」は、一時的に避難する「避難場所」と違い、生活をする場である。そのため、避難してきた方や避難所を運営する方にとって普段では生じ得ない様々なストレスが生じる。それらを最小限にするには、地域にどんな方がいて、災害が起きた場合、起こりうることが想像できていることが重要である。例えば、古い家屋に住んでいて、大きな地震が来た際に必ず避難して来るだろう方、車椅子生活をしており、自宅では自分でできることが、避難所の体育館では誰かの介助が必要になる方。喘息持ちで普段から薬を必要とする方、最近、妊娠して身重な方などである。それらを予めわかっていれば、避難所を運営する側も受け入れをする際に必要な対応を考えながら受け入れることができる。

それ以外にも、避難所では、「トイレ」が重要性であることを改めて認識した。以前から、なんとなく言われていることは理解していたが、実際に運営してみると、誰もが毎日、何回も使用し、汚物を処理しなければならないこと。男女それぞれあり、特に女性の身の安全も確保しなければならないこと。水が出て下水処理ができていて水洗トイレは使用できるが、それができなければ、使ってしまうと汚物が貯まる一方になってしまうこと。それぞれ聞いてみれば確かにそうで、まずは避難所解説時に、普段の水洗トイレを封鎖し、対応を考えるというのは、とても良い学びになった。

災害が起こっても、避難所に来ないように自宅の耐震化等をそれぞれ進め、どうしても困ったら避難所に来るように理解をしてもらわなければならないと改めて思った。

集団で床で寝ることは寝心地が悪いだけでなく、ストレスにもなる。

避難所はとても過酷な場所である。

引き続き自分なりの対策をしていこう。